弁天埠頭ターミナルビル


弁天埠頭はその昔、大阪の海の玄関口として栄えていました。
しかし現在はフェリーターミナルの機能は他へ移転しており、ここにフェリーが発着することはありません。
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そこには今も両巨頭が並び立っています。
弁天埠頭ターミナルビルです。
この弁天埠頭が開港したのは1965年のことです。
関西汽船は九州・四国方面の客船が、加藤汽船は小豆島や高松への客船が発着していました。
しかしその後、山陽新幹線の開業や瀬戸大橋の開通、カーフェリーの需要が高まるにつれ、広い駐車場が必要になり南港にフェリーターミナルができた。
そして1995年に客船岸壁は天保山に移転することとなり、弁天埠頭に客船が発着することはなくなった。
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まずは関西汽船のほうから。
ここでちょっとビックリな出来事があったことに気が付きました。
去年に11月に、この関西汽船とダイヤモンドフェリーが事業統合を行い、共同設立による「株式会社さんふらわあ」として
新たな船出をしていたんです。
フェリー業界を取り巻く環境の厳しさを実感します。
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ん?全然人の気配がないぞ。
玄関扉にはなにやら張り紙らしきものが張られているので近づいてみると…
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なんと!ここで最後まで営業していた予約センターが南港ATCに移転されていたとは…
じつは5月初旬にもここを訪れていたんですが、そのときはまだ営業中でした。
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このように入り口も開いてました。
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正面には関西汽船のマークも誇らしげに掛かっていたんですが…
調べてみると、移転したのは撮影日からたった2日後の5月10日でした。
この予約センターのなかには古くてでっかい客船の模型もあったのになあ…
結局撮影し損ないました。。。
で、前回記事の古い路線図の場所を発表します!
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ジャーン!
ここにひっそりと佇んでいました。40年間の風雨に耐えながら…
じっくり眺めているといろんな発見があるので、機会があればぜひ見に行ってください。
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この看板にもノスタルジーを感じるなあ。
子供の頃から太陽のマークの「さんふらわあ」はテレビCMでもお馴染みでしたもんねえ…
過去記事で南港のフェリーターミナルでさんふらわあの実物もありますよ→ かもめフェリーターミナル
そして、加藤汽船の方を見てみると…
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こっちの方が、早くに営業終了しているので結構荒れ気味な感じです。
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窓枠の錆びもだいぶ進行しているようです。
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たばこの自販機も220円当時のまま放置状態。
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ここが玄関。
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今では、このようにスタジオやバー、喫茶店などが入居しているそうです。
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この弁天埠頭からは、なんば行きの市バスも運行していました。(1時間に1本)
スタジオの左に入口があるんですが、そこには「内部の撮影禁止」の注意書きがありました。
なので、中には入りませんでした。
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今度は関西汽船のほうから建物の反対側へ回ってみることに。
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横から見ると、建物の奥半分はお色直しもされていない状態ですね。
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壁の地図はそれほど古くはなさそうだ。
そして、建物裏側へ…
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おお!ここはかつて桟橋だったところ。
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観光看板も当時のまま残っているようですねえ。
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うわっ!
これなんか、青木功とジャンボ尾崎が共演したビールのCMですよ!懐かし過ぎる!
ここから先は立入禁止ですが、奥にはオレンジ色の防潮扉で完全に閉ざされています。
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視線を安治川方向に移せば、でっかい安治川水門もよく見えます。
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反対側にも懐かしい看板が。
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これもテレビCMでよく流れていました。♪家庭塗料はアサヒペン♪
しかし、こっち側も防潮扉で頑丈に閉まってました。
このあたりはずっとこんな状態なんでしょうか…
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そして、隣の公園は名称板もはずされていて、名無し公園になってる。
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もう何年ぐらい放置されてるんだろう。
すっかり緑に覆われて、ブランコの鮮やかな色彩が逆に寂しさを感じますね…
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栄枯盛衰…「兵どもが夢の後」というフレーズがふと頭をよぎる弁天埠頭ターミナルビルでした。


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弁天埠頭ターミナルビル への13件のフィードバック

  1. じんべいざめ のコメント:

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    おお!とうとう全貌が明らかに・・・!!
    私も弁天周辺は何度か探検したことがあります。
    弁天埠頭からフェリーが消えて二十年ぐらいは経つと思いますが、今もなおターミナルビルの東隣に旅館「つた家」さんがあったり、その向かいには、今の閑散とした弁天埠頭周辺には場違いな大箱(収容人数が多い)食堂の「井筒」さんがあったりして、弁天埠頭が四国からの交通の要所だった当時を忍ばせます。
    多分、修学旅行などの団体旅行者は井筒さんを利用していたんじゃないか?と思わせるほどの席数でした。
    さて、前回、地図看板に朝日座が記されているのは文楽が関連しているのではないか?と書いた理由ですが、四国では文楽が意外と根付いていて人気があるので、ひょっとしたら大阪へきた折には文楽の本場大阪の朝日座で文楽を見る人が多かったのではないかと推測したのでした。(あくまで推測なので外れている可能性も高いですが・・・)
    長文、失礼しました。

  2. カオス のコメント:

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    この地図看板のことはご存知だったんですね。
    他からも結構「知ってる」という声は聞きました。
    たしかに昭和レトロな大きい旅館がありました!今も営業してるようでしたね。
    なるほど、朝日座の件は説得力ありますよ。
    でもこうして古地図からいろいろ想像を働かせていけるっていいもんですねえ。

  3. ファジー のコメント:

    SECRET: 0
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    レポートありがとうございます。
    2年半前と比べても、さらに寂れているようですね。看板の傾き具合も大きくなっているようです。
    西隣の公園は、“ふ頭公園”と称していました。瀬戸内航路の船舶が往来していた頃には、子どもの歓声も聞かれたのですが・・・。

  4. lisapink のコメント:

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    おおっ、古地図は弁天埠頭にあったんですね。
    鶴見緑地で花博があった時、愛媛からやってきた親戚をここまで迎えに行った記憶があります。
    あの頃はまだ現役で稼働していたんですね。
    「奥道後温泉観光バス」「一六タルト」の看板が愛媛の雰囲気を残していますね。
    カオスさんは街の面白いものを見つけるのが上手ですね。
    今後も楽しみにいています。

  5. 淡島八景 のコメント:

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    大阪港の客船の玄関口と言えば明治以降天保山→弁天埠頭→天保山と変遷しましたが、今は明石海峡大橋の時代ですからね・・・。
    そういえば、幼い頃見た不思議な物件があります。
    20年程前、安治川沿いをサイクリングしていた時の事です。安治川トンネル南出口を出て安治川の左岸を下流に向かっていたのですが、三丁目渡船場跡の手前辺りで「四国・淡路方面客船乗り場」と書かれた錆びた看板を見かけたのです。「えっ?」と思ったのですが、何処を見ても客船が発着しているようには見えませんでした。最近そこを訪れてみましたが、その看板はもう見当たりません。
    昔は安治川からも客船が発着していたのでしょうかね?それとも私が見たものは幻だったのでしょうか・・・。

  6. 株式会社エンターメディア 室井 のコメント:

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    ▼---------------—▲---------------—▼
    株式会社エンターメディア
    室井 文也
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  7. カオス のコメント:

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    ファジーさんのブログ記事でこの建物を見てからずいぶんと月日が経ちましたが、やっとこの場所に立てたっていう感じでした。
    看板が傾いているのは地面がちょっとへこんでるからです。アスファルトもひび割れていて痛々しい姿でしたね。
    あの公園は名板も取り外されていたのでもう管理されていないんでしょうね。

  8. カオス のコメント:

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    そうなんですよ。40年もの間ずっと立っていたんですねえ。
    花博といえばEXPO90。まだ弁天埠頭からフェリーが発着してたんですねえ…
    一六タルトが愛媛の、いや四国を代表する銘菓ということはこの日同行した人から聞きました。
    あの時代は四国の人々にも馴染み深い場所だったんだとしみじみ思いました。
    これからも大阪のおもろい場所を発掘していきたいと思います!

  9. カオス のコメント:

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    ナイス情報ありがとうございます!
    看板はないとのことですが、今度その辺りをブラリしてみようと思います。
    安治川沿いって魅力がいっぱいですしね。

  10. スパツィオ のコメント:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちわ、FC2ブログ 美術の空間 のスパツィオと申します。個展を開く権利が当たる公募展の作品募集中です。8/6まで募集しています。参加してみませんか。詳しくは、(http://www.arte-sp.com/Kouboten/koubo_osnap.html)失礼致しました。

  11. 匿名 のコメント:

    安治川から、たくさんの船が出ていました。徳島ゆきのりば、と書いてあった建物はまだ残っています。字は消えていますが、近くに行けば跡はわかると思いますよ。環状線からみえてました。

  12. にゃんころりん のコメント:

    自分は中学生の頃、船と鉄道が好きで、交通科学館に行きそのついで?に弁天ふ頭に寄ることがしばしばありました。当時は小豆島から高松に向かうあいぼり丸(関汽)やぐれいす(加藤)などの客船などが目を楽しませてくれていましたね。もうし40年以上前の事ですが。その頃はもう、寂しい待合所でしたね。夜は少しだけ活気があったみたいですが、同じ船が寄港する神戸中突堤とは全然差がありました。しかし哀愁漂う昭和のふ頭という感じが好きでしたね。その後東神戸や南港のフェリーターミナルにも時々足を運びました。そして20歳で船乗りなり、フェリーや高速艇乗りました。思えば、弁天ふ頭がその原点なのかも知れません。

  13. 石塚貴敏 のコメント:

    初めまして。このブログを参考に、昨日いってきましたところ、関西汽船のビルが9月下旬より取り壊しになるようです。既に屋根上の大看板は無くなっていました。

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