ついに丸山千枚田へ。まさに棚田の聖地であった!

今月は棚田熱?が急激にヒートアップしていたので2週連続で遠方の棚田を見てきたが、いよいよその集大成とも言うべき、あの棚田へ行く決断をしたのであった。

自宅からの距離は約150Kmなので、それほどでもないんですが、奈良県の川上村~上北山村~下北山村~和歌山県北山村を抜けて三重県熊野方面へ走るというなかなかの過酷ルートなので、軽く3時間以上はかかると想定。

先週土曜日の早朝4時に満を持して出発した。

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出発して1時間半が経過すると、もうすでにこんな景色が目の前に。
手前に流れているのは吉野川。まだ5時半なので他に走っている車はほぼない状態。

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さらに秘境度がぐんぐん上がってきた。
ん?奥の方になんかあるぞ・・・

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ループ橋でした。
あんな難所によく造ったなぁ~
このあと実際に走ってみると、半分トンネルで半分が山から突き出て、グルっと円を描くようにして高さを稼ぐ道路になってました。

この後もしばらく国道169号線をひたすら南下していくんですが、思ってたよりも走りやすくて逆にびっくり。
もっと険しい、車のすれ違いにも苦労するような「酷道」をイメージしていたけど全くそんなことはなかった。

それでも、県道40号線に入ってラスト10キロは「対向車来るなよ」と祈りながらの走行だったけど、早朝ということもあり運良く対向車が来ることはなかった。ほっ・・・

そして、そして、出発してから3時間半。ついにそのときがきた。

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全国の棚ラー憧れの『丸山千枚田』に着いたー!

まずは全体を見渡せるという、県道脇の展望所(案内図の左側のやや上)まで行ってみた。

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この辺りの道幅は車がギリギリすれ違えるかどうかという感じで、ここだけポコっと2台分の駐車スペースがあった。
とは言っても道路脇に縦列駐車しないといけないので、先客がいれば通過するしかない。
このときは運良く誰もいなかった。やっぱり棚田は朝早くに行くに限るのだ。

それでは、満を持して丸山千枚田を拝むとしよう。ワクワクドキドキが止まらなーい。

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おおおおおーーーー!!!!
この風景を見た瞬間、全身に衝撃が駆け巡ったのは本当です(笑)
これが棚田の聖地『丸山千枚田』。
面積は7.2haで、棚田の枚数は1340枚を誇る。

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まるで地図の等高線をそのまま棚田にしたかのような曲線美が非常に素晴らしい。
この景観が日本一と称されるのもよくわかります。

じーっと棚田風景を眺めていると、いまにもウネウネと動き出しそうな錯覚を起こしそうな感じ。
いやぁ~、ホンマにすごいわ!

ではこれからあの棚田の懐に飛び込むとしよう。
そんなに多くはないけど、あそこに駐車スペースも完備されているんですよ。

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県道40号線を少し戻り、丸山千枚田の中の小道に入っていきます。

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展望休憩所に到着。ここは6台分の駐車スペースがありました。
この時点で8時前。まだ誰もいないぞ。

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あのベンチに座ってこの絶景を独り占めするぞ~

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気持ちいい~
こんな贅沢な眺めはなかなかないですよねぇ

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これから丸山千枚田の中を貫くクネクネ舗装道路に沿って歩いていきます。

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あれが丸山千枚田の大岩です。デカい!
大岩の左にいる人と比べるとそのデカさが際立つなぁ

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歩いているだけでどんどん眺めが変わって面白いですねえ~
おっ、大岩と同じ高さまで降りてきたぞ。

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デカさもさることながら、存在感が凄い。

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ようやく中腹あたりまで降りてきました。

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ここにも休憩所と駐車スペースが完備されています。手前の建物はトイレです。

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ここはいろんなアングルからの眺めが楽しめるなぁ~

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なかなか年季の入った石の銘板を発見。相当古そうな感じ。

じつはこの丸山千枚田は慶長6年(1601年)にはすでに2240枚の棚田があったという記録があるそうです。
しかし昭和50年代以降の過疎・高齢化により、平成になってからは530枚まで減少していました。
その後、地域住民によって丸山千枚田保存会を結成、棚田オーナー制度も導入されて、現在は1340枚まで復活しているのだそうです。
1枚あたりの面積が小さく、形も千差万別なので農作業は全て手作業で行い、この棚田を守っているのです。
そして平成17年には熊野市が全国発の丸山千枚田条例が制定されて、その保護に努めているのだそうです。
条例のなかには、市の責務として千枚田の保護と活用について、滞在者及び旅行者の理解と協力を得られるよう務めるものとする。という条文もあり、2ヶ所の休憩所もこうして整備されて、訪れる人にも配慮が行き届いているのだなあと思います。

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あの小さな1枚1枚の積み重ねが千枚田という素晴らしい棚田を形成しているんですね。

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見上げると、こんな眺めになってます。
右を流れるのは「矢の川」で、そこから水を引いているようです。

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そして水は下へ下へと棚田を満たしながら流れていきます。

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あの札の立っている棚田がおそらくオーナー制度に参加されている方の棚田だと思います。

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オーナー制度は毎年2月に募集があり、年会費は3万円です。
オーナーになると、田植え準備から稲刈りに至るまでさまざまな農作業体験や地域のイベントに参加できるそうです。
そして特典として、ここで収穫した新米10kgと地域の特産品が届けられるんです。
これはいいですねえ。いつかはオーナーに応募したいです。

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そしてあの大岩の目の前までやって来ました。

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ちょうど丸山千枚田の中心に位置しているので、シンボル的な感じなのかな。

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これは運搬用のモノレールかな?
今も使われているかどうかはわからないけど・・・

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急斜面に沿って延びているレールはすっかり錆びてしまっています。

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紫陽花が綺麗に満開でした。

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ここで上の眺め。
車を停めた展望所ががあんな高いところに。。。
景色も一変するなあ・・・ここが丸山千枚田だとは絶対わからない(笑)

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下まで降りてくると、ここで左方向に国道311号線方向へ歩いていきます。
じつはそこから通り峠を登り、とっておきの絶景ポイントを目指すんです。

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しばらくは棚田風景に別れを告げて、ひたすら歩く。。。

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矢の川の音と緑が心地よい感じ。

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そしてだんだん暗闇に吸い込まれるような人気のない道になってきた。
しかも飲水も持ってきてないことを激しく後悔し始めるのであった・・・そう、自販機もなにもないんです。

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1.3kmほど歩くと、国道311号線に出てやっと自販機を見つけた!
ペットボトルの冷えたお茶を一気飲みして、さらに通り峠登り口に向かってゴーだ!

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おおー!この道も熊野古道なんやー!
人生初の熊野古道を歩いています。

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よし、ようやく通り峠の登り口までやって来たぞ。
しかしこれはなかなかの勾配やなぁ~

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ここから気合を入れ直して登る!

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うぅ・・・ここからさらに階段かぁ・・・しかも真っ暗やん・・・

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普通のスニーカーで来たことを悔やんでも仕方ない。。。か。。。
これ、写真以上に勾配がキツいです。湿気もすごくて汗だくだく状態です。

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石にはびっしり苔が生えてて、これはちゃんとした登山靴が必要だとひとつ勉強になった(笑)

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そんなこんなで、なんとか通り峠の最高地点に着いたのだった。
ここまで誰一人ともすれ違うことはなかった。さすがにここまで登る人はほとんどいないのかな。

しかし、とっておきの絶景はそう簡単には見せてくれないのだ・・・

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うげー!まださらに登っていかんとアカンのかー

最後に170段のキツい階段を根性で登りきり、ようやく、ようやく・・・

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千枚田展望所に着いたーーーー

まあ、展望所といっても、狭いところでした。

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幅2メートル程度のところにベンチが3つあるだけの小さな展望所です。

では深呼吸して息を整えてから、いざ!

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ひゃあ~~~~~

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汗だくになり、足を滑らせ、膝も痛くなるような峠道を登り切った者だけが味わえるこの絶景!
もう言葉も出ないほどの素晴らしい棚田風景が眼下に広がっていた。

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写真中央の上部に駐車した車から、クネクネ道を歩いて、さらに歩いて、そして登って、さらに階段登って・・・
しかもこの展望所には他に誰もいないという、棚ラーにとって極上の贅沢とはこのことですね!

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しばしこの絶景をうっとり眺めていよう。

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で、結局30分ほど滞在してこの眺めをたっぷり堪能してました。

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一気に峠道を下って、右の階段から熊野古道へ合流。
丸山千枚田グルっと一周ルートもあとわずか。

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そしてようやく最初の案内板のところまで戻ってきた。
ゴーーール!
じつはここからまだ車のところまで結構あるんですけど(笑)

こうして、全行程約5kmを約3時間かけて歩きました。
腹はペコペコやし、喉はカラカラやし、意識もクラクラに近いし、それでもこの『丸山千枚田』をじっくりと見て廻れた充実感でとても満足でした。

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この素晴らしい棚田を守り続けてくださっている方々がいるからこそ、我々訪問者も素晴らしい感動を味わえるのだと、ほんとうに感謝です。

そしてまた必ずこの地に戻ってくるぞと、固く誓ったのであった。

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ついに丸山千枚田へ。まさに棚田の聖地であった! への11件のフィードバック

  1. としこば のコメント:

    素晴らしい千枚田ですね。いい写真がいっぱい。私も絶対に行ってみます。ありがとう、素晴らしい写真を。

  2. 岩本 かおる のコメント:

    有難う御座いました素晴らしいですねーーーー古代の人達の努力感激です私は趣味で作詞していますーー
    丸山の千枚田ーー書きたく勉強していますーー之を歌い動画を張り付けて呉れる人がいるのですーー現在300曲位ですーー現在一か月に4曲り7のアップですーー然し有り難いですねーー全て家に居て見れるのですからーーー此処で一つ教えて下さいーー音頭ーが好いか普通の演歌でいいか教えて下さい之から暫く勉強
    さして下さいねーーー追加ですーー私は6年前に脳梗塞で手術し二カ月入院しました退院後は毎日杖を路ずれ歩いていますーー後は作詞ですーー全て無料ですーー頑張りますーー

  3. さわい のコメント:

    春に初めて 写真撮影に行きました。新城四谷の棚田は何回も撮影にお邪魔しましたがまた違う表情で感動しました。稲刈り前にも行きたいと思っています。
    何時でしょうね。三重は稲刈りが早いから?

  4. 原     廣 のコメント:

    丸山千枚田は素晴らしいですね。来年行ってみたくなりました。横浜に住んでいるので、一泊二日の予定を立てています。良い風景写真が撮れそうで、期待が膨らみます。夜朝と、夕方の写真をねらっています。なにかアドバイスをいただけたら助かります。宜しく御願い致します。

    • カオス のコメント:

      コメントありがとうございます。やはり田植え直後の時期がいちばんいいと思います。
      とにかく歩き回っていろんなアングルから撮影されると思いますので、それに耐えうる強靭な足腰が重要になってきます。棚田展望所への道のりは想像以上にハードですのでご注意を。
      それと重要なのが水分の確保です。丸山千枚田付近には売店はおろか自販機もないので、事前にたっぷり準備してください。それでは存分にいい写真を撮ってくださいね。

  5. 諏訪緑 のコメント:

    はじめまして、諏訪緑と申します
    素晴らしいお写真ばかりですね!感動しました
    私は漫画を描いておりまして、今月、熊野を舞台にした作品を描いております。
    私も、熊野には何度か足を運んでいるのですが、参考にする写真が足りず
    熊野市さんに許可を得て、ホームページの写真を何枚か参考にして背景に描かせていただいております。
    こちらのお写真も少し参考に描かせていただければ・・と思い、コメントいたしました。
    手描きで絵に起こしてますので、かなりアレンジしますので
    元写真がどれなのかよくわからないとは思うのですが・・。
    撮影者様のご苦労を想うと、やはり許可を得るべきと思います
    千枚田をこんなに詳細に撮影されている方は初めてです
    使用料などお必要でしたらお支払いいたしますので
    どうぞよろしくお願いいたします

    • カオス のコメント:

      はじめまして。コメントありがとうございます。
      この写真が漫画の背景の元になるのは光栄です。ぜひ参考にしてください。
      わざわざお知らせしてくださってありがとうございます。
      もちろん使用料など一切いらないですよ。
      いい漫画になることを願っております。

  6. 諏訪緑 のコメント:

    ありがとうございます!!
    棚田から流れる上の段の水・・の写真が無くて、難儀していました
    熊野市の観光課などに電話して、棚田の構造を教えてもらうのですが
    いまひとつはっきりしなかったのです
    こちらの写真を見れば、一目瞭然でした
    私も、棚田の魅力をまんがで伝えられたらと思います。
    また、発売になりましたらご連絡いたします
    どうもありがとうございました

  7. 諏訪緑 のコメント:

    こんにちは、お世話になっております
    おかげさまで丸山千枚田を描いた雑誌が11月25日に発売されました
    『県民食堂なつかし屋』/ガイドワークス社
    おもにコンビニなどで売られている「食」の漫画雑誌です
    よかったら見てやってください^^
    私は三重県めはり寿司を担当しました
    193ページの「あんことめはり寿司」です

  8. 正ちゃん のコメント:

    やっと見つけました!
    丸山千枚田には何度も撮影に行きましたが 展望台の位置がわからず難儀してました。
    展望だと思い撮影して帰宅後に確認すると どうもアングルが違い展望台は違うときずきました。
     大型カメラを使用しており 機材が重く 年ごとに体力が無くなり 古希を目前にして 行けるのかわかりませんが 体調を整えチャレンジしたいと考えています。
     いい情報をありがとございます。

  9. 丹波のやまこ のコメント:

    素晴らしい沢山の写真と案内をありがとうございます。10日の虫送りにいきます。丸山棚田は写真で拝見しましたが、このように見に回るのにわかりやすいのは初めてです。 展望所がわかりにくいほど大きく広いのですからビックリ!。京都府下の内北のほうにて度々は行きにくいので大切に楽しみます。 カメラいじっています。

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